犯罪の被害にあうことで、被害者・遺族の人生は、しばしば一変してしまいます。それまでは当然あり続けると信じていた、愛する家族、心の支え、生活の支え、将来の夢さえも、いっきに失ってしまうことが少なくありません。私たちの支援活動は、孤立して苦しむ犯罪被害者に連帯し、その立ち直りを支えることを目的に、市民によって開始されたものです。
被害者支援都民センターは民間団体ですが、犯罪被害者の総合的な支援を専業とする団体として、東京都と警視庁並びに関係機関団体の支援と協力をいただいています。
2004年に制定された犯罪被害者等基本法は、犯罪被害者支援を国、地方公共団体及び国民の責務と定めるとともに、犯罪被害者が人間としての尊厳を尊重され、必要とされる支援をいつでも受けられるようにすることを、法の基本理念として定めております。都民センターの活動も年々充実してきてはおりますが、基本法に掲げられた目標を達成するには、さらなる努力と幅広い活動の展開が必要です。
被害者支援都民センターが、適切な支援活動を通して犯罪被害者の方々のお役に立てることと、広く皆様のご支援ご協力をいただいて、さらなる発展を遂げられるようになることを、心より願っております。